新年あけましておめでとうございます。

今年もぼちぼち更新して参りますので、
よろしくお願い致します。

さて今年最初の話題は、
『2つの世界一』です。

世界一が2つってどういうことだよ?

と思われる方にこそ、
読んでいただきたい内容になっていますので、
どうぞお付き合いくださいませ。

100g 8,000円の幻のコーヒー

コーヒー好きの方なら『ブルボンポワントゥ』という名前を聞いたことがあると思います。
今から約10年前にUCCコーヒーが一大プロジェクトとして復活させたコーヒー。
それが『ブルボンポワントゥ』です。

その『ブルボンポワントゥ』の説明ですが、
私があれこれ言うよりも、
一番手っ取り早い(笑)ので、
UCCのホームページから引用してきました。

王侯貴族に寵愛されたコーヒーの数奇な運命

1715年、フランス国王ルイ14世の命により、当時ブルボン島と呼ばれていた自然豊かな小さな島に、コーヒーがもたらされた。エキゾチックな飲み物は瞬く間にルイ王朝全盛のフランスを席巻。18世紀、ルイ15世や文豪・バルザックをはじめ、多くの王侯貴族や文化人を虜にした。しかし、19世紀初頭、島のコーヒー栽培は減少。約70年前にブルボンポワントゥは歴史から姿を消してしまう。
その豆は 、コーヒー研究者や専門家の間の伝説になっていた。 「レユニオンのコーヒーは最高」「とても変わった形」「絶滅したブルボン品種の原種」。そんな幻の豆の復活を夢見たUCCは、1999年レユニオン島に降り立った。フランス政府機関や島の人々の協力を得て、ついにブルボンポワントゥのマザーツリーを発見。7年の歳月をかけて、ブルボンポワントゥを復活させたのだった。
 

原種に限りなく近い類まれなる個性

現在世界中で飲用されるコーヒーのおよそ7割を占めるアラビカ種の代表品種、ブルボン品種。そのルーツに限りなく近い存在が、ブルボンポワントゥだ。ブルボン品種の突然変異として誕生したのち、レユニオン島という孤島でひっそりとその個性を宿し続けてきた。交配がさかんなコーヒー界において、まさに奇跡的な存在だ。
最大の特徴はその形状。豆も葉も木の形まですべてが尖っている。ポワントゥとは「尖っている」を意味する。豆は小さくて非常に硬い。カフェイン含有量は通常のアラビカ種の約半分。自然に実るコーヒー豆でこれほど低いカフェインは極めて珍しい。繊細でフルーティな甘い香りと透明感あふれる、みずみずしい香りと味わいは、コーヒーの概念を覆すほど。他に類のないコーヒーなのだ。

UCCがやったプロジェクトは、
レユニオン島に残っていた『ブルボンポワントゥ』の木を探し出し、
それを復活させて商業ベースにのせられるだけの量を確保し、
約10年前から毎年10月ごろに限定発売しています。

一番最初に発売された時の価格は、
まだ消費税が5%の時代だったから、
税込で100gで8,400円だったと思います。
去年の販売価格は150gで12,000円(税抜き)ですね。

つまり金額的には上がっていないことになります。

で実は・・・、
この『ブルボンポワントゥ』を手に入れた訳ではありません(笑)。

「ここまで期待させといてなんだよ!?」

とお怒りのあなた。
ここから先を読まないと、後悔することになりますよ(笑)。
 

実は探せば手に入る

上の引用文やUCCサイトの説明文を読むと、
まるでそこにしかない特別なコーヒーのように思えますよね?

確かにレユニオン島で栽培されていたブルボン種の原種であるコーヒーは、
この『ブルボンポワントゥ』だけですが、
同じブルボン種の原種たるコーヒーを栽培している農園は、
実は世界各地にあるんです。

UCCのサイトから引用した文の
一番最初に書いてあったでしょ?
『当時ブルボン島と呼ばれていた島にコーヒーがもたらされた』って。

18世紀前半の話ですから、
ほとんどのコーヒーの木が原種、
もしくは原種に近いものであったことは
想像に難くありません。

そしてレユニオン島に外から持ち込まれたってコトは、
島の外にも同じものが残っている可能性がある訳です。

UCCが『ブルボンポワントゥ』と銘打った品種は、
レユニオン島で栽培、収穫、精製、焙煎して、
販売している『ブルボンポワントゥ』だけですが、
それと同じ種類のコーヒーの木は世界中に現存し、
その豆を手に入れることはいつでも可能なのです。

要するに、『探せばある』ってコトなんです。

で、私が手に入れたのは、
UCCが生産している『ブルボンポワントゥ』ではなく、
後者の世界中で生産されている原種の方になります。

とは言うものの、
やはり特殊で特別なブルボンの原種であり、
世界一稀少な品種と言える訳です。
 

希少と貴重は違います

ですが販売価格はUCCのそれとは比較になりません。

超良心的なお店であれば、
100g 1,000円前後で買えると思います。
そうでないお店だと、
それなりの価格になるでしょうけど、
さすがにUCCと同じ価格では売れないでしょう(笑)。

(もしかすると日本酒の『獺祭』と同じように売ってる店があるかもしれませんが・・・)

世界一稀少な品種とは言え、
それは単に流通量が少ないだけで、
UCCの様にブランド化しているわけでもありません。

逆に言えばUCCは希少価値を前面に押し出して、
『希少品』≒『貴重品』という公式に当てはめ、
ブランド化して高額で売っているわけで、
これはビジネスとして正しいやり方をしていると言えます。

言えますが、
正直内容はあまり良くありません。

実際に飲んだ人が知り合いにいたんで、
どんな味か聴いてみると・・・

「酸っぱくて、日寝てて、美味しくなかった」

とバッサリ(笑)!

まぁ先の条件なら当然でしょう。

実際に『ブルボンポワントゥ』が話題になったのは、
最初に発売された10年前だけ。

毎年同じものが購入できることや、
一部のUCC直営店で飲めるなんてほとんど知られてません。

それに年に1回しか売らないから、
収穫・精製して焙煎するのも年に1度。
時期を外すと焙煎から時間がたち過ぎてしまいます。

コーヒーの味が鮮度で決まることは、
ここで何度もお話ししている通りです。

どれだけ保存状態が良かろうと、
焙煎後1ヶ月以上は保ちはしません。

そんな訳でブランド化を施して、
高額で販売すること自体は、
ビジネス的には問題ない訳ですが、
内容が伴っていない以上、
ある意味UCCはボッタくってると言われても仕方がない面もアリますね(笑)。
 

手に入れたのは『ブルボンラウリーナ・ナチュラルハニー』

先ほど手に入れたとは言いましたが、
決して私がオークションなどで競り落としたわけでは無く、
いつもお世話になっているお店のコーヒーマイスターから、
マイスターが個人的に手に入れた分を分けて貰ったのです。

その分けて貰った『ブルボンラウリーナ・ナチュラルハニー』がこちらになります。

このブルボン種の原種は、
一般に流通しているブルボン種と大きく違うところが2つあります。

違い その1

1つは豆の形ですね。
普通のブルボン種が『コロ』っとした丸い形をしているのに対して、
この希少種は長細い粒の形をしています。

『日本米』と『タイ米』。
と言えばわかりやすいでしょう。

豆の大きさも小粒で、
その上水分量が多いです。
なので同じ量の豆を買ったとしても、
非常に少なく感じます。

実際に豆を挽いても、
量の少なさは驚く程です。

違い その2

もう1つはカフェインの量です。
この希少種は通常のブルボン種と比較して、
カフェインの含有量が約半分なのです。

今回豆をもらったコーヒーマイスターのお店では、
少し前にこの希少種の『ブルボン・ラウリーナ』を限定販売されてました。

その『ブルボン・ラウリーナ』の水出しを作って飲んだ時、
非常に飲み易い半面、
コーヒーを飲んでいるという実感が薄いように感じたのです。

それほどに『ブルボンラウリーナ』は、
カフェインの含有量が少ないのです。

水出しコーヒーは抽出温度が低いので、
カフェインの量はホットコーヒーの半分以下と言われています。

そのため口当たりもクリアで、
非常に飲みやすいのが特徴ですが、
それをはるかに上回るほどの飲みやすさで、
少し濃い目が好みの私からすると、
物足りなさを感じるほどでした。

カフェインの話(おさらい)

以前にも話しましたが、
カフェインは温度が高ければ高いほど、
抽出されやすくなりますし、
抽出時間が長ければ長いほど、
抽出されてしまいます。

それと焙煎が強く苦い豆の方が、
カフェインを多く含んでいると思われがちですが、
焙煎が浅い豆の方がカフェインを多く含んでいるのです。

もう少し詳しい話をすると、
カフェインの味は【苦味】ではなく【渋味】です。

お茶屋さんのお茶が美味しいのは
焙煎方法に合った温度でいれるからで、
特に玉露は【渋味】のあるカフェインを出さない様に、
低めの温度(60度くらい)で抽出して、
旨味(甘味)を引き出しているから
美味しいと感じるのです。
 


 

さて、まだまだ続きがあるのですが、
本日はここまでにさせていただきます。

コーヒーの名前と精製方法の関係とか、
少量の豆で水出しするテクニックとか、
実際に抽出した味とか、
・・・etc...

まだまだネタが尽きません。

それを全部書いてたら、
いつ終わるかわからないです。
何より現時点で、
1日のブログ文字数を明らかに超えている(笑)ので
ページを分けることにしました。

ということで、次回はもちろん今回の続きです。
楽しみにお待ちくださいませませ。

それでは最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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